豊胸術はリスクやデメリットを見きわめて
山口りかさん(仮名・36歳)
若い頃にプロテーゼ法を受けたけれど…
本当に若気の至りというもので、大きなバストに憧れて若い頃にプロテーゼ法を受けたのです。それまで、あまり見栄えのしなかった自分のバストが、たった一日で見違えるほど大きくなり、その時はとても嬉しかったものです。それまで使っていたブラはもちろん、服もかなり処分して、新しく買い換えることも、本当に楽しかった。胸元が大きく開いたシャツを好んで着て、毎日が有頂天でした。
ところが、それはやはり一時的なものでした。胸にプロテーゼが入っているといつも違和感はありますし、仰向けに横になったときなど、バストが変な形になってしまうこともありました。そして何年か経ってくると胸に硬いしこりが現れ、やがてバストそのものが変形していってしまったのです。
もちろん、こんな胸を人に見せられるわけがありません。そのため当時つき合っていた彼との仲もおかしくなり、結局は分かれるはめになってしまいました。
これは本当になんとかしないといけない。このまま放っておくと、とんでもないことになってしまう。そう思い、北村クリニックに相談に出向いたのです。
長い目で見て、間違いのない選択を
先生が言うには、こうした例はとても増えているそうです。「豊胸術も手術には違いないですから、リスクやデメリットもきちんと理解してから受けることが重要ですよ」と諭されましたが、本当にその通りです。当時の私はただただ大きなバストに憧れるばかりで、マイナス面やリスクについて、ろくに知ろうともせず手術を受けたのでした。
今は、北村先生にプロテーゼを抜いてもらい、かわりにお腹からとった脂肪で「コンデンスリッチ豊胸」を施してもらいました。異物を使いませんから、これなら安心です。
私もそうでしたが、女としてはやはり「少しでも大きなバスト」に目が行ってしまいます。でも、異物を使った手術には、それなりの危険もあります。目の前の満足に手を出すよりも、5年、10年と長い目で見て間違いのない選択をするべきだと思います。
|