豊胸手術|脂肪注入法とプロテーゼ法|胸への影響の違い<

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豊胸手術の基礎知識
プロテーゼ法と脂肪注入法


豊胸術の基礎知識









どちらの豊胸手術を選べば良いの?


現在行われている豊胸手術は主に二つ、「脂肪注入法」と「プロテーゼ法」です。どちらの手法を選ぶべきか、迷ってしまう方は多いことでしょう。
ここではそれぞれの手法の特徴を見ながら、いずれの方法で手術を受ければよいのかを考えてみることにしましょう。

北村義洋
大幅な胸サイズアップができる「プロテーゼ法」

生理食塩水や特殊名ジェルをシリコン性のバッグに詰めた「プロテーゼ」を、胸に埋め込むのがこの方法です。
プロテーゼの大きさを選ぶことで、かなり極端なバストアップも可能です。そのため「とにかくバスト(胸)をできるだけ大きくしたい!」という方々の支持を受けて、多くのクリニックで行われている豊胸手術です。

個人的な見解を述べれば、プロテーゼ法豊胸手術の確実性は決して満足できるレベルにはないと私は考えています。
確かにプロテーゼそのものの確実性は昔と比べて高められています。手術そのものは大がかりなものですが、技術と経験を兼ね備えた医師が執刀するならば、まず問題なく手術を終えることができるでしょう。
ですが問題はその後の経過です。術後にバストが硬化してしまう「カプセル拘縮」や中身が漏れ出す可能性など、プロテーゼ法にはどうしてもぬぐい去ることのできない不安がつきまといます。術後の痛みも強いうえかなりハードなマッサージを行う必要がありますし、定期検診のX線検査ではその影がハッキリと映ってしまいます。何よりもプロテーゼは直径10センチにもおよぶ「異物」です。そのようなものを女性の大切なバストに埋め込んだまま、この先10年、20年と何ごともなくいられるものでしょうか? 現時点ではどうしても「確実だ」と判断することができないのです。
先ごろフランス製のプロテーゼに問題が見つかり、各国へ向けて警告が発せられたことは、すでに多くの方がご存じでしょう。自家組織でない異物を体内に埋め込むということには、やはり相応のリスクがあるのです。



高い確実性を持つ「脂肪注入法」

豊胸手術のもうひとつは脂肪注入法で、その最大の特徴は確実性の高さです。
自分自身の体内の脂肪を吸収、注入してバスト(胸)アップを図るのですから、拒否反応やカプセル拘縮の心配がありません。
ただし注入できる脂肪の量には限界がありますので、あまり極端なサイズアップはできません。体格やバスト(胸)の状態にもよりますが、だいたい2サイズアップくらいが目安です。劇的な変化ではないかもしれませんが、逆に言えば不自然さを感じさせない、 自然な仕上がり と言えます。
しかも脂肪を注入する場所や量を調節することで、サイズだけでなく形も同時に整えることができます。デコルテの部分にボリュームがほしい。くっきりした谷間を演出したい。左右アンバランスな形を整えたい。こうしたリクエストにも的確にお応えできます。こうした自由度の高さは、脂肪注入法ならではのものです。
そして何より見逃せない点として「注入する脂肪は体のどこからでも採取できる」ということです。つまりヒップや太もも、お腹など、患者様の「気になる部分」の脂肪を吸引し、バスト(胸)に注入するわけですから、バストだけでなく全身のプロポーションを一気に整えることができるのです。まさに一石二鳥の美容術といえるでしょう。

コンデンスリッチの登場でさらなる豊胸効果を実現

確実性の高い脂肪注入法ですが、デメリットがないわけではありません。注入した脂肪がその場所にとどまらず、体内に吸収されてしまうことで、やがてバスト(胸)がしぼんでいってしまう、という問題がありました。
注入した脂肪がどれほどその場所にとどまれるかを表す数字を「生着率」といいますが、過去の脂肪注入法ではこの生着率が低かったのです。医師の技術や手法によっては、手術から数年もすると元の状態に戻ってしまったり、しこりができてしまう、というケースもあったようです。これではせっかく手術を受けても意味がない、ということになります。
ですがコンデンスリッチの登場で、脂肪注入法は大きく変貌しました。サイズだけでなく形までも美しく整えたバスト(胸)を、長期にわたってキープできるようになったのです。もちろん脂肪注入法ならではの確実性はそのままですから、まさに理想的な豊胸術といえます。

豊胸専門医に相談を

脂肪注入法はこれまで、豊胸効果という点でプロテーゼ法に及ばないために女性たちから敬遠されがちでした。脂肪吸引とバスト(胸)への注入という、異なる二つの技術が求められるということもあり、脂肪注入法のポテンシャルを引き出せる医師も多くはなかったという事情もあります。そのため脂肪注入法の確実性を認めながらも、プロテーゼ法を選択する女性が多かったものと思われます。
ですが、従来の脂肪幹細胞注入(セリーション)を超える新しいバストアップ技術である「コンデンスリッチ豊胸」の登場で、こうした状況は一変しました。飛躍的に高められた生着率によって、美しく整えたバスト(胸)を長く維持することができるようになったのです。これまでプロテーゼ法ばかりを扱ってきた医師たちも注目するようになり、少しずつ扱うクリニックも増えているようです。
生着率の低さという難題を克服したコンデンスリッチ豊胸は、現時点では最良の選択肢だと私は思います。ですが実際に手術を受けるのはあなた自身です。あなたの悩みを解決し、理想を実現するためにはどのような方法がベストなのか、じっくり考え、医師とも相談しながら答えを探していただきたいと思います。
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