手術の痛みはもちろん、
傷跡
や後遺症の不安と背中合わせで、仕上がりについても決して満足できるものではなかったのです。それでも多くの女性たちが手術をリクエストしていました。痛みや後遺症の危険があるとしても、胸の悩みを解決したい。そんな痛切な思いを抱いて、東京のクリニックを訪れていたのです。
ですが、豊胸手術は一般の医療とは違います。もともと健康な体に手を加えるのですから、そのために後遺症などあってはなりません。また目立つ傷跡が残るようでは「美容整形」という言葉そのものに矛盾が生じてしまいます。
豊胸手術に必要なのは、まず第一に確実性です。「これからの豊胸手術は、誰でも不安なく受けられるものでなくてはいけない」そう思い至った私は自分が手がける手術の内容をすべて洗い直し、さまざまな独自の工夫を加えていきました。
豊胸技術の普及と歩調を合わせるようにして、数多くの新薬や新たな手法が開発され続けています。ですがそれらを「確実性」というフィルターを通して見たとき、私自身の中に疑問が生まれてしまう場合もあります。他のクリニックでも使っているから…というだけの理由で、そうした施術を患者様に施すことは、私の信念としてできることではありません。
実際に、一般には知られていながら北村クリニックでは扱っていないメニューはいくつかあります。プロテーゼ法豊胸術がそうですし、sub-Ｑによる豊胸もその一例です。
患者様と向き合い、ていねいな治療を
豊胸施術を行っている同業の医師や、また患者様からも「なぜ東京以外の地方に分院を作らないのか」と尋ねられることがあります。ですが私は今のところ分院展開を行うつもりはありません。
豊胸施術は工業製品ではありません。患者様一人ひとりに合わせた、オーダーメイドなのです。クリニックにいらっしゃる患者様は皆さん胸(バスト)の悩みをお持ちですが、その内容はそれぞれに違います。100人の患者様がいれば、100の悩みがあるのです。それを解決するためにはすべての患者様と正面から向き合い、話し合うことが欠かせません。そうでなければ、満足のいく豊胸技術などできないと考えているのですだからこそ私は、東京・八重洲の本院でのみ診療を行っているのです。
自分の目が届く範囲、手を下せる範囲で、ていねいな治療を追求したい。これは開院当時から変わることのない、私の信念です。
豊胸手術と同等にカウンセリングを重視
豊胸手術では手術前に医師と患者様が話し合う「カウンセリング」というプロセスがあります。これは一般医療の「問診」にたとえられることも多いのですが、実際にはそれ以上の意味を持ちます。
豊胸手術はケガや病気を治すのとは違い、「きれいになる」という非常にあいまいな着地点を目指すことになります。そのため最終的な仕上がりについて、医師と患者様が共通のイメージを構築しておくことが欠かせません。そうでないと手術のあとに「こんなはずではなかった…」と後悔することにもなりかねないのです。
また医師の側から見れば、患者様の体に関する情報…たとえば特異体質や持病などの情報は不可欠ですし、生活習慣についても知っておく必要があります。そして何より、患者様が何に悩み、どうしたいのかをいうことを、明確に理解しておくことが欠かせないのです。
容姿の悩みに苦しむ女性は、しばしば考え方の視野を狭くしてしまいがちです。「悩みから抜け出すには、もうこの方法しかないんだ！」というような窮屈な考えに、時としてとらわれてしまいがちなのです。ですがキレイになる方法はひとつではありません。あなたの悩みを解決するには、豊胸以外に良い方法があるかもしれませんし、豊胸するにしてもいくつかのやり方があるかもしれないのです。そうしたことを一つひとつ解きほぐしていきながら、最善の結果を生むためのルートを探り出していく。それもカウンセリングの役割の一つなのです。
北村クリニックでは手術とアフターケアに加え、カウンセリングを整形における重要な柱ととらえ、時間をかけて充実した話し合いを行っています。逆にカウンセリングが成立しない患者様には、手術を行うことはありません。
医師としてはっきりと断言できますが、充実したカウンセリングがなければ、決して満足のいく豊胸手術はできません。カウンセリングとは、患者様のこえそれほど重要なものなのです。
北村クリニック
東京都中央区日本橋3-2-5 西鉄日本橋ビル1F
受付時間： 10：00〜18：00（年中無休）
フリーダイヤル：0120-200-986
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