バストサイズよりも個性を活かす
北村式脂肪注入豊胸術
大山美佳さん(仮名・24歳)
コンプレックスは小さなバスト
私は高校生の頃からモデルとして仕事をしていました。決して背は高くないけれど手足が細く、スレンダーな体型には自信がありました。ただ唯一のコンプレックスがバスト。
痩せ型体型の例に漏れず、胸のふくらみはほとんどなくて、まるで男の子みたいなんです。10代の頃はまだ良かったんですが、さすがに20代の半ば近くなってくると、だんだん悩みが深刻になってきました。だって、世間ではあいかわらず「巨乳」がもてはやされているし、実際に「胸が大きいから」という理由で仕事が入ってきたりするケースもあるんです。男の人から見ても、胸は大きい方が嬉しいでしょうし…。
でもこの年齢からバストが「成長する」なんてありえないじゃないですか? バストを大きくできるというコスメやサプリはたくさんありますが、どれも怪しそうなものばかり。ひとつも信用できません。こうなったら、あとは美容整形しかないかな…そう思った私はそれから毎晩のように、豊胸関連の情報をネットで探すようになりました。いろいろな情報ページをなんとなくうろうろしてみたり、クリニックのサイトを訪れては「ここは良さそうだな」「ここはちょっと違うかも」なんて、あてのない「豊胸サーフィン」をしていたんです。
そんな私に一大決心をさせるきっかけになったのが、彼氏のひと言。「オマエ、可愛いけど胸だけは貧弱だからなぁ」。何の話からそうなったのかもう覚えてもいませんが、このひと言で怒り爆発です。大げんかが始まってしまい、私は「ゼッタイ巨乳になってやる!」と意地になってしまいました。そしてかねてから目をつけていた北村クリニックに電話を入れ、カウンセリングの予約をお願いしたんです。
私の思い込みを正してくれた先生のひと言
北村クリニックを選んだ理由はいくつかありました。まず脂肪注入法を専門にしていること。異物を使うプロテーゼ法はイヤだったので、注入法専門クリニックなら不安もありません。次に生着率が高いコンデンスリッチ豊胸を行っていること。しかも脂肪吸引にはベイザーを使っているので、痩せ型の私でもしっかり脂肪が取れるだろう、と思ったのです。
カウンセリングの当日。先生とはいろいろなお話をしました。先生は手術の内容とともに、どのような仕上がりが良いか提案してくれました。サイズアップはそこそこにし、その代わりバスト全体に注入を施して引き締まったバストを目指す、というものでした。ですが私の頭は「どれくらい大きくできるの?」ということでいっぱいでした。脂肪注入法ではサイズアップに限界があるということは知っていたんですが、とにかくできるだけ大きく! という考えにとらわれていたんでしょうね。先生の提案にも素直にうなずけないでいたんです。
そんな私の様子を見て先生は言いました。「大山さんは小柄で手足も細く、スリムな体型です。そこにバストだけが大きいのでは、不自然だと思われませんか?」
確かにそうです。この体型で「巨乳」では、キレイとはほど遠いことになってしまいます。ヒートアップしていた私は一気に熱が冷め、冷静に立ち返っていきました。さらに先生は続けます。
「極端な結果を求めてしまうと、大山さんの個性を殺してしまうことになりかねません。…お仕事にも差し支えるのではありませんか?」
返す言葉もありませんでした。私は決して「売れっ子」ではありませんが、こんな私でも指名でお仕事をくださるお客様が少なからずあるんです。それは胸が大きい小さいなど関係なく、私の個性を買ってくださっているんです。それを無視して、ただ胸を大きくすることばかり考えていた自分が、急に恥ずかしくなりました。そしてそれからあらためて先生と話し合い、どうすれば私にぴったりのバストになれるか、じっくり相談させていただきました。そしてカウンセリングの2日ほどのち、あらためて連絡を入れて、手術の予約をお願いしました。
胸の脂肪注入で、私の体型にフィットしたきれいなバストが実現
手術は3時間くらいかかったでしょうか。点滴の麻酔が効いていたために夢うつつのような感じになっていて、終わってみるとあっという間だったと思います。
もちろん痛みはありません。意識はちゃんとあるし、周囲の物音や先生の声も聞こえるんですが…。なんだか他人事のような感じで、ちょっと不思議な感覚でしたね。
手術が終わって麻酔もすっかり醒めてきたころ、あらためて自分のバストを見てみると「あっ、キレイになってる!」思わず声が出ちゃいましたね。カウンセリングのときに先生と話していた通りの、小さめながら形のよい、可愛いバストに変身していたんですから。
痩せ型の私なので、必要な脂肪はお腹とお尻、太ももの3つの部分から少しずつ吸引しました。もともと脂肪層が薄いので大丈夫なのかなと気になったのですが、そこはベイザーと北村先生の実力なのでしょう。吸引しすぎてプロポーションを崩すことなく、充分な量の脂肪細胞が取れたそうです。もちろん仕上がりはなめらかで、まったく違和感がありません。腫れも内出血もなく、本当に手術したの? と言いたくなるくらいのキレイさでした。
一ヶ月もするとバストもすっかり落ち着いてきて、手術を受けたことも忘れるくらい、自然な感覚に戻りました。プロテーゼ法だったらこうはいかなかったんだろうな、と思うと、コンデンスリッチ豊胸にして良かったと思います。しかも「最初からこんな形だったのかな」と錯覚するくらい、自然な仕上がり。引き締まったバストラインは私の体型にもピッタリです。
そして何よりも、胸の大きさばかりにこだわっていた私を軌道修正してくれた、北村先生に感謝です。あのときの先生の言葉がなかったら、今頃私は不自然な巨乳を抱えて途方に暮れていたかもしれません。
冷戦状態だった彼は、ちょうど手術を受けた直後に向こうから謝ってきたので、今回だけは大目に見てやる! と言って許してあげました。彼は私が手術を受けたことを知らなかったので、かなり驚いていましたが…。「巨乳じゃないけど、前よりキレイになったでしょ? もっと彼女を大事にしろよ!」と言って、二人で大笑いしました。
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