過去の美容整形が残した暗いイメージ
私がクリニックを開院したのは1992年。当時は美容外科、美容整形というもの自体が、まだまだ一般的ではなく、何か特殊なものと見られていた時代でした。こうした風潮に対して、私はとても強い不満を感じていました。
そもそも私たち人間は「美しく、カッコ良くありたい」と願っています。特に女性はそうした傾向が強いでしょう。だからこそファッションに気を遣い、ヘアスタイルやメイクを整え、自分自身を美しく見せようと心を砕きます。ですがそれら自分でできる努力だけでは、どうにもならないものがあります。それが顔立ちや体つきの悩みです。
そうした悩みを解決する手段として美容整形があるのですが、当時の美容整形には暗く怪しげなイメージが常につきまとっていたのです。「罪を犯した犯人が美容整形で顔を変え、逃亡を続け…」などというストーリーはドラマなどによく見られたものですが、こうした後ろ暗い印象が、当時の美容外科を包んでいたのです。ですから私はクリニックをオープンするとき「美容整形は明るく、ファッショナブルに」というテーマを掲げました。誰もが容姿の悩みを相談でき、美容整形によって解決できる。そんな時代を願ったのです。
より確実性のある、効果的な美容整形を追求
当時の美容整形につきまとっていた暗いイメージは、美容整形そのものにも原因の一端があります。それは、過去から残る「負の遺産」ともいえるものです。
以前の美容整形は技術的な問題が多く、後遺症や合併症のリスクがまだまだ高かったのです。術後の回復にも課題が多く、術後しばらくはギプスや包帯で患部を固定する必要があるなど、患者様にとってはとても気軽に受けられるものではありませんでした。私がクリニックを開院した頃、そうした傾向はかなり改善されてきましたが、クリニックの数は少なく、しかも優れたドクターはほんの一握り。そのため明らかに「整形した」と判るような不自然な仕上がりになったり、術後数年で元の状態に戻ってしまったりということも多かったのです。
誰もが気軽に受けられる美容整形を目指すなら、こうした点を変えなくてはなりません。私はまず、自分が行う手術のプロセスを一つひとつ検証し、改善・改良の余地がないか調べ始めました。また先輩であるドクターや海外の文献などにもあたり、さまざまな手法を勉強するとともに、最新の情報を掴むように努めました。
こうした情報収集には、学会への参加がとても役に立ちます。当時はまだインターネットが普及する前でしたから、個人で集められる情報というのは限られています。ですが学会に参加することで海外からの最新情報などにも触れる機会が増えますし、志を同じくする同業の医師との接点も増えていきます。
このように集めた情報をもとに、北村クリニックの美容手術はどんどん改良を加えられていきました。そしてそのたびに確実性と治療効果を向上させ、より自然な仕上がりを得られる、「不安なく受けられる美容整形」へと進化していったのです。
根強く残る誤解や古い情報を払拭
美容整形を「明るく、ファッショナブルな」ものにするためには、暗いイメージを払拭する必要があります。それには、一般に残っている誤解や間違った知識を正していくことが有効です。そこで私は最新の正しい情報を広める手段として、本を書くことを思いつきました。
当時は一般の方々にとって、美容整形についての情報源はほとんどありませんでしたし、断片的な古い情報が飛び交っているだけでした。ですから「整形を受けたいけれど、情報が少なくて決心がつかない」という方々は多いはずです。ですから現場の医師が最新の情報を本にまとめれば、そうした方々の役に立つはずです。
同じ考えから、私はテレビをはじめとするマスコミの力も借りることにしました。さまざまな番組にコメンテーターとして参加させていただき、整形の最新情報をお伝えするとともに、進化した美容整形は不安なく受けられるものなんだということをアピールしました。
美容整形にさらなる確実性と治療効果を求めて
北村クリニックは東京駅から徒歩数分、繁華街の雑居ビルの中にあります。こんなところにクリニックが? という立地ですが、それにはきちんとした理由があります。
東京の玄関口である東京駅なら、近県の方はもちろん、遠方からいらっしゃる方も迷わずに済みます。繁華街の雑居ビルなら、気後れせずに来院できるでしょう。看板も目立たないように小さめですから、人目を気にすることもありません。
クリニックの中は明るさと清潔感を重視しました。病院というよりも「サロン」のような空間を心がけ、居心地の良い雰囲気を大切にしています。特にカウンセリングを行う診察室は、患者様がリラックスしてお話しいただけるよう、明るく落ち着いたスペースとしています。
北村クリニックのこうした考え方は、現在ではスタンダードなものとなっています。開院から20年が過ぎた今、周囲の状況も大きく変化しました。今や美容整形はメイクやヘアスタイルと同様に、「キレイになるための選択肢の一つ」として認識されるようになりました。テレビや雑誌で特集が組まれ、芸能界でも整形を受けたことをカミングアウトする方々が増えています。
開院当時、北村クリニックが掲げたテーマは、すでに実現されたと考えています。ですが美容医療技術はどんどん進化していますし、それとともにより確実性の高いで効果的な手法が開発されていくことでしょう。そうした進化をこれまでと同様に採り入れながら、「リスクが少なく確実性の高い美容整形」を提供し続けていきたいと考えています。
北村クリニックは豊胸や痩身だけでなく、「目を二重にしたい」「たるみをとりたい」「しわを目立たなくしたい」「鼻を高くしたい」など、キレイになりたい女性のために様々な治療を行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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